みなさん、イナズマイレブンシリーズは遊んだことがあるでしょうか?

2025年8月にSwitchで最新作が出る予定・・・ではありますが、ここまでかなりの苦難を辿った作品でもあります。
(もしかしたら今後も続くかもしれない(笑))
個人的にも思い入れのあるゲームなので今回はイナズマイレブンシリーズについて、雑談チックに語ろうと思います。
良かったら最後まで読んでみてください。
ゲームの概要
イナズマイレブンシリーズは2008年からDS、3DS、Wiiをメインに展開されている「レベルファイブ」が開発するゲームシリーズです。
ジャンルは「超次元サッカーRPG」。
ゲーム以外にもスポーツを題材とした作品は数多く存在し、現実では難しいような技術、いわゆる「必殺技」が用いられていますが、本作品もそれに該当するサッカーゲームになります。
しかし、本作品の特徴はそのハチャメチャさにあります。
特に理由もなく巨大化したり、宇宙空間に行ったり、武器を具現化させたりと、あの「キャプテン翼」もびっくりな必殺技がたくさん登場します。
ハチャメチャ具合で行くと「テニスの王子様」と同等、いやそれ以上に感じますね。
※ちゃんとルールに則りサッカーはします。
またもう一つの特徴として、DSのタッチペン機能を活かした選手の操作にあります。
↓無印イナズマイレブン1の試合画面、黄色い矢印はタッチペンの軌跡

選手を直感的に複数人同時に操作できる機能は、以前からサッカーゲームとして有名だった「FIFAシリーズ」とうまく差別化できていたのも本作品の魅力でしょう。
ゲーム(無印1)のストーリー
明確には言及されていませんが、無印イナズマイレブンの舞台は平成初期の東京にあたります。
サッカーを愛してやまない主人公「円堂守」は、祖父「円堂大介」がかつてサッカー部監督を務めていたという中学校「雷門中学校」に入学し、サッカー部に入部しようとします。
しかし雷門中サッカー部はとある事件をきっかけにとうの昔に廃部になっており、サッカー部再建のためにマネージャー「木野秋」とともに部員を募集します。
しかし集まったメンバーはとてもやる気がある部員といえません・・・そんな中、同じく東京に拠点を置き、40年間無敗の強豪校「帝国学園」から突然の練習試合を申し込まれます。
円堂は練習試合に出場するため、さらなるメンバーの勧誘と練習に力を入れます。
その過程で、帝国学園と同じく強豪校の「木戸川清修中学校」から最近雷門中へ転校してきた「豪炎寺修也」と出会うことになり・・・
というのがイナズマイレブン1のストーリー冒頭になります。
主人公である円堂守と豪炎寺修也、そして帝国学園のキャプテン「鬼道有人」が中心となって、ストーリーが展開されていきます。
黄金期、そして低迷期へ
その後、無印イナズマイレブンはナンバリング3作品まで発売され、そのあとは3DSで10年後の雷門中を舞台として、メインキャラクターを一新した「イナズマイレブンGOシリーズ」がナンバリング3作品発売されました。

それと並行してWiiではスピンオフ「ストライカーズシリーズ」も開発されました。

↓DS、3DSよりも向上されたグラフィックで必殺技が炸裂する

またゲームに合わせてアニメ、映画も公開され、当時の小学生を中心に、その人気を盤石なものにしていました。
そして2013年、「イナズマイレブンGOギャラクシー」が発売、アニメも終了し、しばらくは音沙汰がありませんでしたが、2016年にレベルファイブの日野社長から新シリーズ「イナズマイレブン 戦神シリーズ」の始動が発表されます。
そのストーリーはなんと無印イナズマイレブンのパラレルワールドということで、新シリーズに関するイベントや長時間配信も行われ、往年のファンはゲームの発売およびアニメの開始を今か今かと待ちわびていました。
しかし、
ここからがファンにとって絶望の始まりでした・・・
ゲームは幾度とないクオリティアップと方向性の転換により延期に延期を重ね、5年以上が経過。
最初に話した最新作も「戦神シリーズ」とは別のストーリーなので、「戦神シリーズ」はナンバリングではゲーム化されず、アニメのみの放送となりました。
ではアニメはどうだったか? というと
新シリーズの前日譚を描く「イナズマイレブン アウターコード」「イナズマイレブン Reloaded」やアニメ一期である「イナズマイレブン アレスの天秤」はそこまで批判が多くありませんでした。
↓「戦神シリーズ」の一期、「イナズマイレブン アレスの天秤」

しかし、アニメ二期である「イナズマイレブン オリオンの刻印」は
・キャラの設定崩壊
・常に何らかの不正を行う敵サイド
・新キャラと過去キャラの扱いの差(過去キャラの扱いが酷い)
など悪い部分が目立ち、完結までこぎつけたものの「戦神シリーズ」は多くの批判を浴びせられることになりました。

ここまで低迷してしまった訳とは?(考察)
ではなぜここまで低迷、というかゲーム開発の長期化とアニメの出来が悪くなってしまったのかを個人的に考察してみました。
以下3点が関係しているのではないかと思います。
イナズマイレブンシリーズとSwitchの相性
イナズマイレブンのナンバリング作品はDSから生まれてこともあり、ゲームの進行がタッチペン操作に依存したものでした。
しかし、Switchにはタッチペン機能がありません。
「Switchでナンバリング作品と同様の直感的な操作を実現するには、どうしたらいいか?」
この課題は必ず社内で挙がっていたと思います。
体験版を少しプレイしてみた限りはナンバリング作品ではなく、ストライカーシリーズと似た操作感となっており、「いろいろ試行錯誤したけど、やっぱり難しかったです。」という回答なのかもしれません。
シリーズ構成不在による脚本の暴走
無印イナイレ、イナイレGOのアニメでは企画・総監修・ストーリーにレベルファイブの日野社長、シリーズ構成に冨岡淳広さんがいました。
このシリーズ構成というのはは主にどこに山場を持ってきて、どんな最終回にするのかという「シナリオの監督」を役割としています。
しかし、「戦神シリーズ」では冨岡淳広さんがシリーズ構成におらず、日野社長がその役割を担っていたと考えられます。
ただ、日野社長はもともとぶっとんだ設定・展開を盛り込む傾向にあることがファンの間では言われています。それは、
「0から1を生み出す天才であると同時に、1を0にする天災」
と言われているほどです。
おそらく無印イナイレ、イナイレGO時代は、冨岡淳広さんがそれらを制御してアニメおよびゲームのシナリオが作られていたのでしょう。
もちろん日野社長が100%悪いと言っているわけではありません。
展開が想像つかないというのは魅力的なシナリオの条件ですので、常にそれを生み出せるというのは誰にでもできるわけではない才能とも言えます。
しかし、「戦神シリーズ」の制作環境は言うなれば、
「ブレーキが壊れていた状態」
であり、悪い方向へシナリオが暴走していたということは否定できません。
レベルファイブ流のゲーム開発
レベルファイブのゲームは基本的、多くの要素に日野社長がかかわっています。
ゲーム紹介のプレゼンも日野社長がすることが多いです。
任天堂やカプコン、スクウェア・エニックスではそのゲームのプロデューサーがゲームの紹介をすることが多いですが、ことレベルファイブでは社長が行います。
(会社としての規模の違いも関係してきそうですが・・・)
すなわち他のゲーム開発会社と比較しても、レベルファイブのゲーム開発体制は日野社長をトップとしたトップダウン方式の側面が強い考えられます。
トップダウン方式であることには反対しませんが、やはり他の開発スタッフの意見が通りにくい環境であり、日野社長のアイデアを修正できるような人物がいない可能性も考えられます。
最後に
最初にも述べましたが、2025年8月にようやく最新作「イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード」を遊ぶことができます。

これであの頃の熱狂を取り戻す・・・とまではいかないでしょう(´;ω;`)
しかし、せめてこれまでファンに与えてしまった絶望を返すと同時にイナズマイレブンブランドの悪いイメージを少しでも払拭できれば!!
・・・と、いちファンとして願っています。
過去シリーズについてはイナイレGOシリーズおよび無印イナイレのコレクション作品が3DSでのみ発売しているので、過去シリーズを遊びたい方は3DSで遊ぶしかありません。
過去シリーズのやりこみについては、Youtubeでいくつか動画がありますので参考にしてみてはどうでしょうか。
↓イナズマイレブンシリーズの対戦動画および関連情報を発信する「niku q」さんの動画はこちら
かなり長くなりましたが、雑談は以上になります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
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