雑学:最近調べたこと 3

「ナイト」と「パラディン」って何が違うの?

私が昔やっていたゲームで、各キャラクターに職業みたいなもの割り当てらていて、そこに「ナイト」と「パラディン」がありました。

そのときずっと思っていたんですよね、
「「ナイト」と「パラディン」って何が違うの?」
と。

ナイト

ナイトという存在が生まれたのは、西暦1000年頃の中世ヨーロッパ時代。

その頃のヨーロッパというのは各国が戦争を盛んにおこなわれており、各国の上流階級は王位の獲得およびその維持のため、戦場で戦果を上げた有力な兵士と取引をしていました。

この時の取引は階級関係なく行われ、戦場での戦果を約束する代わりに封地と呼ばれる土地を与えられます。鎌倉時代における将軍と家臣による御恩と奉公の関係に近いですね。

この封地を与えられた兵士がのちのナイトと呼ばれる存在となりました。

ナイトは封地の一部を下位の兵士に与え、奉仕を保証する取引をもちかけ、組織を編成することでより多くの封地と権力を得ようと邁進しました。

↓参考記事

When and Why Did Knights Exist? | Gloucestershire Archives

パラディン

パラディンの起源については諸説ありますが、その一つとして古代ローマ皇帝「コンスタンティヌス帝」が宮廷衛兵たちを「スコラエ・パラティナエ」と命名し、その通称としてパラディンが生まれたとされています。

しかし時代が進み、中世ヨーロッパでは宮廷衛兵のような護衛兵のみを指すだけでなく、カトリック教会の最高位の役人やローマ帝国の大貴族にも使われるようになります。

つまり、宮殿を守る兵士としての称号から派生して、階級が高く宮仕えできるような宗教と政治的に認められた人に与えられる称号ともいえます。

↓参考記事

「パラディン」と「ナイト」の違いとは?分かりやすく解釈
この記事では、「パラディン」と「ナイト」の違いを分かりやすく説明していきます。 「パラディン」とは? 「パラディン」とは高位の騎士を指す称号です。 元々は古代ローマ帝国で宮殿を守る精鋭部隊として編成されその名前として付けられたのがパラディン

ナイトとパラディンの違い

以上のことからナイトとパラディンの違いとして、

階級:
元々低い階級から上流階級との取引によって高い階級へと昇格したのがナイト、元から高い階級なのがパラディン

存在意義:
封地を与えられた代わりに戦争での戦果を約束したのがナイト、宗教と政治的に認められた人に与えられる称号がパラディン

があります。

ぜひゲームで役立ててみてください。

O型の人間はいずれいなくなるの?

人間の血液型はA・B・Oの3種類の遺伝子の組み合わせで決まります。

このうち、Oのみ劣勢遺伝子であり、A型はAAかAO、B型はBBかBO、O型はOOのみ、AB型はABの組み合わせでその血液型となる、というわけです。

これは中学理科のメンデルの法則からもイメージはしやすいと思います。

【理科講師必見】メンデルの法則をわかりやすく説明するコツ!|塾講師ステーション情報局
塾講師ステーション情報局には現役塾講師に役立つ指導のコツ満載!遺伝子、遺伝型を分かり易く教えられる!!占いや性格診断などで人気の血液型を例に楽しく勉強!!


となると、世代を重ねるにつれてO型は減ってA型とB型が増えていく・・・そしてO型が完全にいなくなる、と考えることができますよね?

結論から言うと、多少の増減はあるにしても、O型が完全にいなくなる・・・というのは考えにくいみたいです。

O型がいなくならない仕組み

上記の結論を証明する法則としてハーディー・ワインベルグの法則というものがありますが、今回はそちらではなく数学で証明しようと思います。
↓ハーディー・ワインベルグの法則はこちらから

【高校生物】進化⑤「遺伝子頻度はどのように変化するのか?」|矢口はっぴー
~プロローグ~ 進化遺伝学では、「集団内の遺伝子頻度の変化」を進化の定義の一つとしている。そのような進化が起きているかを調べる際に、ハーディー・ワインベルグの法則が利用できると考えられている。この法則は、遺伝的変異が起こらない集団をモデル化しているため、実際に起こっている変異を算出する場合には、逆に、理論上の標準として...

そちらの方が分かりやすかったので。

例として、A型・B型・O型・AB型がそれぞれ1人ずついるとします。
A型の遺伝子はAA、B型はBB、O型はOO、AB型はABとします。

つまり各遺伝子の比率はA:B:O=3:3:2になります。

この4人がうまいこと男女に分かれているとして、AとB、OとABが結婚して子供を2人ずつ産んだとしましょう。

こどもの血液型は、A型とB型の子供は2人ともAB型、OとABの子供はAかB一人ずつです。
遺伝子型で見ると、AB型はもちろんAB、A型はAO、B型はBOです。
その比率は親と同じくA:B:O=3:3:2ですね。

ではさらに次の世代について見てみましょう。

次の世代が、ABとA、ABとBで結婚して同様に子供を作っても、 ABとAの子供はA型 or AB型 or B型で、遺伝子の組み合わせは
ーA型   :AAかAO
ーAB型  :AB
ーB型   :BO


ABとBの子供はB型 or AB型 or A型で、遺伝子の組み合わせは
ーB型   :BBかBO
ーAB型  :AB
ーA型   :AO


遺伝子の比率としては、A:B:O=6:6:4=3:3:2で 変化はありません。

「いやO型いなくなってるじゃん」とお思いかもしれませんが、片方の親にそれぞれO型の遺伝子、すなわちAO-AO、BO-BO、AO-BOの場合の子供の遺伝子の組み合わせを考えると、25%の確率でO型の子が生まれてきます。

それも踏まえた上で考えると、
ー各遺伝子の比率は世代を重ねても変化しない
ーO型以外でO型遺伝子を持っていたら、25%の確率でO型が生まれてくる


上記により小規模の集団で一時的にO型の人物がいなくなることはあるかもしれませんが、1億人いる日本全体でそれが起こることは考えづらく、やはり最初に述べた結論に達します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました