第3回目は「ほえる/ふきとばし」です。
概要
タイプ:ノーマル
分類:変化
PP:20
効果:
相手のポケモンを強制的に交代させる。
必ず後攻になる(優先度-6)。
主な仕様:
相手は交代先を選ぶことができず、ランダムでポケモンが繰り出される。また、先攻後攻関係なく、繰り出されたポケモンはそのターン、行動することができない。
相手の守る技(まもる、みきり、ニードルガード、トーチカ等)、みがわり状態を無視して交代させる。また、相手の回避率に影響しない。
ほえるは音技、ふきとばしは風技に該当する。
強み
1.相手の有利な状況を崩す
交代によってポケモンが戻ると、ランク変化やみがわり状態を解除されるため、相手の有利な状態から強制的にゼロに戻すことができます。
例えば、起点作成要員(+積み要員)→アタッカーへとつなぎ一気に攻める「積み戦法」に対して、ほえる/ふきとばしを使用することで、それまでのお膳立てをなくし、相手の戦法を一気に崩すことができます。

2.相手の手札を無理やり見ることができる
ポケモンバトルでは、相手がどのポケモンを選んできたのかを見定めることが非常に重要です。
仮に自身が選出したポケモンのうち、どれかを犠牲にしなければならない時、相手の選出ポケモンがすべて見えている状況であればある程度判断しやすいですが、あと1体分からない状況だと非常に迷います。犠牲にしたポケモンが最後の一体に有利を取れるポケモンだった・・・なんてことも起こりうるわけです。
したがって、ほえる/ふきとばしによって相手の選出ポケモンを無理やり引き出し、かつ自分にはまだ見せていないポケモンがいる状況は、非常に大きなアドバンテージとなります。
弱み
1.耐久力が必須
同じ技ですばやさ勝負にならない限り、基本的に先攻で繰り出すことができません。したがって、少なくとも相手の攻撃を1発耐えるだけの耐久力がなければ、技スペースの無駄使いになってしまいます。
現にほえる/ふきとばしを活用するポケモンたちは、並以上の耐久力を有しており、1回の行動保証があるポケモンたちばかりです。
また、単にHP、ぼうぎょ、とくぼうの高さだけではなく、4倍弱点を突かれないよう選出時に見極める必要があります。そう考えると、複合タイプよりも単タイプの方に適性がある技といえます。

2.使う場面が限られている
ほえる/ふきとばしを使う目的は、主に下記の2つになるかと考えられます。
①ランク変化、みがわり状態等の有利な状況を覆す(上記)
②最後のポケモンで一掃(スイープ)するために、設置技(ステルスロック、まきびし等)と組み合わせて選出ポケモンをじわじわ削る。
したがって、この2つ以外の戦略をとろうとすると、ほえる/ふきとばしは使われません。①目的であればピン刺しで使用する場面はあるかもしれませんが、他のメジャーな変化技と比較しても、使う場面が限られており汎用性はあまり高くないです。
3.選出の方が重要
先にも述べた通り、相手の選出ポケモンを見ることができるのは強力です。
ただ、そもそも相手の選出ポケモンに対して、自分の選出ポケモンが勝つ道筋がないと意味のない行動になってしまいます。
つまり、ほえる/ふきとばしを無闇に使うよりも、その前段階で勝ち筋を見出す「選出力」の方がバトルにおいて重要です。選出は相手に邪魔されないですから、ここを鍛えれば大きなアドバンテージになります。
相手がベテラントレーナーであれば、仮にほえる/ふきとばしで全ての選出ポケモンを見たとしても負けてしまうこともざらです。したがって、この技も過信しすぎないようにしましょう。
相性の良い組み合わせ
相性の良い技
・ステルスロック×ほえる/ふきとばし
ほえる/ふきとばしとの組み合わせ先としては、ステルスロックが最もメジャーです。先に述べた②(スイープの準備)として使われることが多いです。
使用ポケモンが回復手段のある耐久ポケモンだった場合、技「ちょうはつ」を繰り出せるポケモンがいないと脱出することが難しいため、地味ですが相手に圧力をかけることができます。
次点としてまきびし、どくびしがありますが、それらと比較してステルスロックは無効化されにくいため、最も安定して使用していくことができます。
まきびし:ひこうタイプ、特性「ふゆう」持ちに無効
どくびし:はがねタイプに無効、どくタイプに吸収される

・コスモパワー/てっぺき/ドわすれ×ほえる/ふきとばし
先にある程度の耐久力をランク上昇で確保してから、ほえる/ふきとばしを使用するのも手です。
コスモパワーとほえる/ふきとばしを併用できるポケモンがほとんどいない(2026年4月のチャンピオンズではいない)ため、てっぺきもしくはドわすれを組み合わせるのが前提になります。
物理耐久値が高いポケモンにドわすれを覚えさせたり、逆に特殊耐久値の高いポケモンにてっぺきを覚えさせることで、両方に対応できるようにするのがおすすめです。
・ねごと×ほえる/ふきとばし
ねごとは自身がねむり状態のみに成功し、ねごと以外の技をランダムでひとつ繰り出すことができます。
ねごとのメリットとしてねむり状態に行動できるだけではありません。ねごと自体は優先度0のため、こちらのポケモンの方が素早さが高いと、先攻でほえる/ふきとばしを繰り出すことが可能です。
ただし、それならピンポイントでほえる/ふきとばしを繰り出せるかは運のため、面白くはあるが強い組み合わせではないです(-_-;)
相性の良い特性
・かたやぶり×ほえる/ふきとばし
ほえるとふきとばしを無効化する特性はいくつか存在しており、ちょうはつだけではなく特性にも気を付けなければなりません。

・ほえるを無効化する特性:
ばんけん、ぼうおん
・ふきとばしを無効化する特性:
かぜのり
・両方を無効化する特性:
マジックミラー、おうごんのからだ
しかし、こちらが特性「かたやぶり」持ちの場合は相手の特性に関係なく技を繰り出すことができるため、上記の特性におびえることなく戦略を通すことができます。
特性「かたやぶり」は専用特性と比較するとあまり注目されませんが、戦略の安定化と、攻めとサポートの両方に使える点を考慮すると優秀な特性です。
(図:かたやぶりポケモン)
・すなおこし×ほえる/ふきとばし
主にカバルドンがステルスロックと組み合わせて使用することが多いです。
相手のタイプにじめん、いわ、はがねが入っていなければ、タイプに関係なく安定してHPを削ることが可能なため、後のスイープの成功確率が上げることができます。
・マジックミラー×ほえる/ふきとばし
ほえる/ふきとばし対策として技「ちょうはつ」が思いつきますが、無効化して技を通すことができることから、マジックミラーと相性が良いです。
2026年4月のチャンピオンズにて、エーフィのみマジックミラー×ほえるが使用可能です。ただし、エーフィ自体のステータスが攻撃寄りなことから、バトルで存分に活かされる場面は今のところ考えづらいです。
相性の良い道具
・アッキのみ/チイラのみ×ほえる/ふきとばし
後攻で繰り出す技のため、一度攻撃を受けた際にアドバンテージを得る持ち物、アッキのみやチイラのみと相性が良いです。
アッキのみ:ぶつり技を受けた時にぼうぎょランクが1段階上昇
チイラのみ:とくしゅ技を受けた時にとくぼうランクが1段階上昇
ぼうぎょ/とくぼうランクを上昇させつつ、みがわりやステルスロックと組み合わせることで、相手は能力変化ができずHPが削られる一方で、自身は耐久を高めつつ変化技を受け付けない状況を作り出すことが可能です。
・オボンのみ/きあいのタスキ×ほえる/ふきとばし
素の耐久値だけではなくもちものによって耐久を保証するために、オボンのみやきあいのタスキを持たせることもおすすめです。
基本的にはオボンのみを持たせておけば大丈夫だとは思いますが、ぼうぎょととくぼうのどちらか一方が極端に低い場合や、4倍弱点が存在するポケモンについては一撃ひんしにならないよう、きあいのタスキも候補に挙がってきます。
・のどスプレー×ほえる
のどスプレーは音技を繰り出した際に一度だけ、とくこうランクが1段階上昇するもちものです。ほえるは音技に分類されるため、のどスプレーの効果を発動する対象になります。
技「むしのさざめき」「ハイパーボイス」など音技に分類される攻撃技もありますが、等倍以下で受けるポケモンを繰り出してきた際に流しつつ火力を高められることが差別点になります。音の攻撃技を覚えないポケモンのトリガーとしての役割もできます。
最後に
ほえる/ふきとばしは相手有利な状況を覆すことや、強制交代によって相手のポケモンを無理やり見ることができるなど、相手の行動に合わせて使っていくことが必要なテクニカルな技です。
それゆえに、必要な場面がそこまで多くないことや技を繰り出すためにお膳立てしなければならないことなど、安易な考えで採用してしまうと活かしづらい技でもあります。
初心者のうちは乱用せずに、相手が使ってきた場面を観察しつつ使い慣れていくことをおすすまします。
今回は以上になります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
・関連記事


コメント