今回はDSで発売された「ぼくらはカセキホリダー」およびその続編「スーパーカセキホリダー」を紹介していきます。
男子小学生における不滅のジャンル「恐竜」、それを題材としたゲームの中でも屈指の完成度を誇っていると私は思っています。
もしよければ最後まで読んでみてください!!!

ゲームの概要
本作品は2008年4月に、ニンテンドーDSで発売されたロールプレイングゲームです。
開発は任天堂/レッド・エンタテインメント/アートディンク/M2の4社共同開発。
販売は任天堂となります。
本作品は発掘→クリーニング→バトルの流れでゲームが進行していきます。
発掘
プレイヤーは恐竜の骨が埋まっている岩「カセキ岩」が点在する各エリアに赴き、レーダーとピッケルを使用してカセキ岩を掘り出します。

クリーニング
掘り出したカセキ岩から制限時間以内に骨を取り出します。

ハンマーやドリルをDSのタッチペンで操作しカセキ岩を削っていく他、カセキ岩ごとに異なる硬さ、X線スキャンで埋まっている骨をカセキ岩越しに判別したり、画面に向かって息を吹きかけることで削りカスを飛ばすギミックもあります。
クリーニングが成功すると、恐竜を「リバイバー」として復活(リバイブ)することができます。
※恐竜の骨は頭・体・手・足の4種類ありますが、リバイブできるのは頭がある時のみです。
また、クリーニングの採点度合いに応じて、リバイバーの強さも変動します。
上手にクリーニングできれば、それだけリバイバーも強力になります。
バトル
リバイブし、リバイバーを持つことができればカセキバトルができるようになります。

カセキバトルは3vs3のターン制で、自分のターンになるともらえるKP(カセキパワー)を使用しリバイバーの技を繰り出し、先に相手リバイバーを全滅できれば勝利となります。
各リバイバーが持つ属性の相性やスキル・アビリティ、得意な攻撃範囲、サポート効果、特徴が異なる4つのエリアをうまく利用すればバトルを有利に進めることが可能です。
本作品の魅力
ここからは「ぼくらはカセキホリダー」および「スーパーカセキホリダー」の魅力を紹介していきます。
発掘、クリーニングの相互作用
本作品以前に発売された、恐竜を題材とするゲームといえば、2005年からアーケードゲームが稼働され2007年10月にDSソフトとして発売された「古代王者恐竜キング」(セガ)が人気でした。

真意は定かではありませんが、本作品が開発されたのはその人気ジャンルの波に乗るためにだったのかもしれません。
しかし、「古代王者恐竜キング」は恐竜たちによる大迫力のバトルがゲームの根幹なのに対し、本作品は発掘、クリーニングがゲームの根幹だと私は考えています。
まず1作目の時点で、クリーニングが可能なリバイバーは全100体おり、部位や特殊なカセキ岩を含めるとクリーニング対象は1000種類近く存在するため、やりごたえは抜群です。
しかし、それ以上に本作品の面白さを後押ししているのが、発掘とクリーニングの相互作用にあります。
カセキ岩は、非常に柔らかくハンマー一発で骨を傷つけてしまうものから、非常に硬く骨が出てくるまで時間のかかるものまで多種多様です。
しかも制限時間は90秒と短いため、大成功(90pt以上)を出すためにはカセキ岩の特徴を理解し、早く繊細なクリーニング技術が求められます。
人によってはこういった手間をかけずに早くリバイバーを入手/強化したいと思うでしょう。
しかし数を重ね、クリーニングが上達すれば、まだクリーニングをしていないカセキ岩の発掘や、序盤のカセキ岩を改めてクリーニングしたい欲が出てきます。

このように発掘のワクワク感と、クリーニングの達成感が相互作用し、やみつきになる面白さを生み出しています。
デフォルメ調の恐竜デザイン
ゲームだけにとどまらず、恐竜をテーマとした媒体において、
どうすればダイナミックでリアリティのある恐竜を再現できるか?
を前提とするものが多いです。
恐竜映画の金字塔である「ジュラシックパーク」もそういった路線の作品ですしね。
しかし、あえて逆方向を目指したのが本作品。
リバイバーたちはデフォルメされたどこかかわいげのあるデザインを採用しています。

これはおそらく、本作品において恐竜が「恐怖や強さの象徴」ではなく「ともに戦うパートナー」として描写したかったからだと思います。
だからこそ、一目見て受け入れやすく、ターゲット層を広げることができたとも考えられます。
戦略的なバトル
先ほど「このゲームは発掘・クリーニングがゲームの根幹」と言いましたが、バトルシステムもかなり作りこまれています。
ティラノサウルスやブラキオサウルスなどの大型恐竜3体でゴリ押すこともいいですが、カセキバトルにおいていくつか重要な知識を2つ紹介します。
まずはサポート効果。
SA(サポートエリア)に配置されたリバイバー、自分もしくは相手のAA(アタックエリア)にいるリバイバーのステータスにバフ/デバフを与えることができます。

主に小型リバイバーによるサポート効果が大きく、リバイバーによっては味方AAリバイバーの攻撃力を90%↑や敵AAリバイバーの攻撃力を90%↓などの効果もあります。
ですのでストーリー終盤に入ると、相手も強力なサポート効果を持つリバイバーを使用してくるようになり(特に〇ィノ〇ング)、サポート効果を考えないゴリ押し戦法が通用しなくなります。
よってパーティーに一体は、サポート効果用の小型リバイバーを入れたいところです。
次に特殊なスキル・アビリティ。
攻撃以外の特殊なスキルおよび、特定の条件で発動するアビリティを有するリバイバーが存在します。
<特殊なスキルの一例>
カワスゼ:味方リバイバー1体の回避率を上げる
力の天秤:互いのKPを均等にする
大進化:別のリバイバーへと変身し、体力を全快する
<アビリティの一例>
オートカウンター:攻撃を受けると一定割合で反撃
KPプラス:毎ターンもらえるKPを増加させる
このため、高いステータス、強力なサポート効果で固めたパーティでも最強というわけではないのが本作品のバトルの面白いところです。
一部強すぎるリバイバーが存在していることは確かですが、様々なコンセプトでパーティーを作ることができるので、その点は魅力なのではないでしょうか?
余談
カセキホリダーシリーズは全3作品存在します。
・ぼくらはカセキホリダー(DS)
・スーパーカセキホリダー(DS)
・カセキホリダー ムゲンギア(3DS)
中でも「スーパーカセキホリダー」は前作からキャラクターグラフィックの向上、リバイバーの追加、オンラインプレイの実装により正統進化し、現在でも根強い人気があります。
しかし一方で、その後に発売された「カセキホリダー ムゲンギア」に関しては開発会社が一部変更となり、ゲームシステムが大きく変更されたことにより賛否両論となって、前2作より評価は低めとなっております。
そのため、3作品すべて遊びたい!!という方は
ムゲンギア → ぼくらは → スーパー
の順で遊ぶことをおすすめします。
1作品だけでいいという人はスーパーをおすすめします。
スーパーはYoutubeでも多くの方が実況されているので、気になった方はプレイされてみてはどうでしょうか?
今回は以上となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!!
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