今回は、リリースから半年以上が経過した『ポケモンチャンピオンズ』の現状について、いちプレイヤーとして感じている思いや、今後の改善提案・追加してほしい要素についてお話ししていこうと思います。
私自身の主観もかなり含まれる内容となりますが、共感していただける部分があれば幸いです。
●全体的な総評
まず、対戦面・非対戦面を含めたゲーム全体の総評としては、「概ね満足しているものの、細かい部分で不満や不安が残る」といった印象です。
対戦ツールとしての完成度は高い一方で、長く遊ぶうえで気になるポイントがいくつか見えてきました。
●現状の対戦環境について
過去にSM(サン・ムーン)やSV(スカーレット・バイオレット)などのランクバトルを経験してきた視点で言えば、TOD(Time Over Death:時間切れ判定による勝利狙い)が撤廃されたことで、基本的に「攻め有利」となり、耐久ポケモンを使って無駄に対戦時間を引き延ばす戦法が減ったのは良い変化だと感じています。それでいて耐久寄りのポケモン、および構築が完全に否定されているわけではなく、役割を持てる調整になっている点は評価できます。
マスターランクⅢ以上の環境に実際入ったことがないため、上位体の環境はどうか分かりませんが、ガブリアス、アシレーヌ、ミミッキュといった使用率トップ10のメジャー枠はもちろん見かけるものの、構築全体が完全に一致するパーティーには滅多に遭遇しません。マイナー寄りなポケモンも一定数使われており、良い意味で幅広いポケモンが活躍できる環境が保たれています。

▲ガブリアスが1位のランクバトルはおおむね健全(‘ω’)
レギュレーションM-B以降の追加ポケモンによるインフレについても、実装当初こそ「強すぎる」「対策不能」といった声が散見されたものの、シーズンが進むにつれて対策が確立し落ち着いていく傾向にあります。どんなに強力なポケモンであっても必ず付け入る隙が存在するため、そこまで深刻な問題とは捉えていません。
「運要素」に対する考え
直近では、メガルカリオZの「あくのはどう」によるひるみなど、いわゆる「運要素」がSNS等で話題になりました。批判したくなる気持ちも理解できますが、私はそこまで問題視していません。
ポケモン対戦の本質は、「不利な確率をなるべく引かないようにリスクとリターンをコントロールするゲーム」、つまり運の要素も含めて実力でカバーしていくゲームだと考えているからです。
サイコロで例えると、各出目が出る確率は1/6です。しかし、場合によっては6が5回中4回も出てしまうという偏りが出ることも珍しくありません。本当に確率が1/6へ収束しているかを確認するには、何百回・何千回という試行が必要です。
SNSの投稿を見てみると、1試合の確率の偏りを切り取って「運ゲーだ」と批判しているケースが多く見受けられます。しかし、確率のゲームであるポケモン対戦において、試行回数1の事象だけを見て批判するのは、論理的ではないと思います。
●現状の対戦以外の要素について
正直なところ、不満の多くはこちらの非対戦要素に集中しています。特に気になっている点をいくつかピックアップします。
ボックス
まず、現状のボックス上限の仕様について整理してみます。
収容数を増やす際は、ランクバトルでランクアップするか、スターターパック購入、もしくはメンバーシップに加入することが必要です。
| 拡張条件 | 増加数 |
| 初期 | +30 |
| ランクアップ(スーパーボール級) | +5 |
| ランクアップ(ハイパーボール級) | +5 |
| ランクアップ(マスターボール級) | +10 |
| スターターパック購入(980円) | +50 |
| メンバーシップ加入(700円/月) | +1000(最大数) |
この仕様には、大きく分けて2つの問題があると感じています。
【問題点1】メンバーシップと非メンバーシップの差が大きい
現状のチャンピオンズ利用者のボックス環境は、この3パターンに分かれているかと思われます。
①~50 :スターターパック、メンバーシップ非加入
②100 :マスターボール級まで到達+スターターパック購入、メンバーシップ非加入
③1000 :メンバーシップ加入
①②と③で10倍以上の差があるのも疑問ですが、何より①②で確保できる枠が少ない点が問題です。
運営側としては「非課金=ライト層=ボックス拡張の需要が少ない」と考えているのかもしれませんが、対戦をしっかりやり込みたい層の中にも「まずは様子見で遊んでいる方」や「毎月サブスクを払うのは避けたい方」は当然存在します。『ポケモンHOME』を経由すれば管理自体は可能とはいえ、ゲーム内でのやりくりとしては少々ストレスが溜まる仕様です。
【問題点2】ボックスの拡張にプレイヤースキルが関わっている
高い戦績を収めたトレーナーに報酬を与える仕組み自体は理解できます。しかし、初心者から上級者まで全員に必要なボックス拡張をランク報酬に設定するのは相性が良くありません。
むしろ、スーパーボール級やハイパーボール級で試行錯誤している中堅プレイヤーこそ、様々なポケモンや調整案をストックするためにボックス拡張を必要としています。ここに関しては、プレイヤー側の需要と運営側の供給にミスマッチが生じていると感じます。
【提案】課金価値を保ちつつ、誰でも枠を広げられる仕組みへ
以上の問題点から、ボックスの収容数は現状の課金圧を維持しつつ、トレーナーの腕に関わらず上げられるような仕組みに変えるべきです。
例えば、デフォルトの収容数を50(欲をいえば100)とし、10000VPごとに(もしくはSBS(シーズンバトルスコア)の報酬として)+5拡張できる改善を提案します。最大数は1000で、バトルパス購入者は拡張の必要がない。
これであれば、無課金・微課金層の枠不足を解消しつつ、課金サービスのメリットも十分に維持できるのではないでしょうか。
トレーニング
育成システム自体は本編作品よりも格段に簡略化されており、非常に快適になりました。
しかし、技・特性・性格の変更に要求されるVPが高いと感じることが多々あります。
現時点でトレーニングにかかる最大VPは2330Ptです。
(能力ポイント66)+(技4つ)+(特性)+(性格)=330+(250×4)+500+500=2330VP
これはミッション報酬などを除くと対戦7~8回やって得られるVPです。もちろんここまでのトレーニングをするケースは少ないですが、本編でゲットした野生ポケモンをそのまま連れてくるなら十分あり得ます。

▲特に性格の変更は数戦重ねて微調整として変えたいときが多く、1回につき500VPが消えるのはもったいなく感じる。
以上の問題点への改善として、技1つの変更を100VP、特性・性格の変更を300VPへの修正を提案します。この修正を行えば、最大でも 1,330 VP 、大体のトレーニングは500~1000VPで抑えることができるのではないでしょうか。
(能力ポイント66)+(技4つ)+(特性)+(性格)=330+(100×4)+300+300=1330VP
この方が、「手軽にいろんな構築を試してみたいけど、VPを温存したい・・・」というプレイヤーのジレンマを解消できると考えています。
追加してほしい要素について
現状のポケモンチャンピオンズに実装されておらず、今後のアップデートで期待したい要素を3つ挙げます。
バトルレコーダー
現在も対戦中にバトルログで対戦の履歴を確認できますが、対戦後に試合全体を見返せるリプレイ保存・再生機能が欲しいところです。
実はこの機能、「バトルレコーダー」として~XYぐらいまでアイテムとして存在しており、技術的には可能だと思われますが、近年の本編では廃止されてしまっています。
ポケットモンスター プラチナ:バトルレコーダー紹介ページ
チャンピオンズのような対戦特化ゲームにおいて、自分の立ち回りを振り返り、どこでプレミしたのかを検証するツールがないのは、プレイヤースキルを向上させるうえで非常に勿体ないと感じます。競技性を高めるためにも、ぜひ実装を検討していただきたい機能です。
技図鑑・特性図鑑
ゲーム内でどのポケモンがどの技・特性を習得できるかを検索できる図鑑機能です。
例えば「壁(リフレクター・ひかりのかべ)を展開できるポケモンを探したい」となった際、現状では手持ちポケモンの技一覧を1体ずつ確認したり、外部のデータベースサイトに頼らざるを得ません。ゲーム内で手軽に検索できる仕組みがあれば、構築を組む際の手間が大幅に削減されるはずです。
現状チャンピオンズには定番の「博士ポジション」のキャラクターがいないため(強いて言えばコーディー?)、新キャラクターの追加と合わせて実装されると、よりゲームとしての深みが増すのではないかと思います。
一人用コンテンツの実装
対戦特化ゲームとは言え、ライト層の定着やコンテンツの幅を広げるためには、一人で遊べるモードの拡充も不可欠です。
チャンピオンズのオリジナルのキャラクターがまだ少ないからこそ、新規の舞台設定やキャラの深掘りを兼ねたソロ用ストーリーモードの実装を期待したいです。対戦の基本戦術や技の仕様を学びながら進められる内容にすれば、初心者向けのチュートリアルとしても機能します。
また、根強い人気を誇るバトルフロンティアのような、特殊ルールの勝ち抜きモードも相性が良いはずです。普段のランクバトルとは一味違うルールでカジュアルに遊べる場があれば、より多くのトレーナーが長く楽しめるゲームになるのではないでしょうか。
ポケットモンスター プラチナ:バトルフロンティア紹介ページ
最後に
ポケモンチャンピオンズは対戦ツールとして非常に優れたポテンシャルを持っているからこそ、あと一歩の改善によって、「ポケモンバトルをすべての人へ」というキャッチコピー通り、多くのプレイヤーが快適に遊べるタイトルになると思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
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